目次
Bリーグ観戦記
熊本ヴォルターズのゲームを中心に、各地で行われるBリーグの試合を観戦に行く旅日記。
今回は、2018-19シーズンのまとめとして、各会場での気づきを中心に、熊本ヴォルターズでも取り入れたり、見習ったりすると良さそうなことを書いていきます。
フィードバックの仕組み
西宮ストークス
・ 来場者が要望を書き込みできる「改善ボード」が会場に置かれ、後日、ツイッターに、その回答を掲載している。
・ 実現している要望やアイデアもあるようで、改善のサイクルが回っている素晴らしい取り組みに見える。
・ 熊本ヴォルターズの会場でも、来場者の声を収集できる仕組みが必要そう。
・ 一見客やアウェイブースターなど、対象者を絞り込めるなら、アンケート協力に金券やプレゼントなどのリターンを付けても良いぐらい。
①体育館横の駐車場、帰り導線
・警備員とも再度協議し、より安全な導線確保に努めて参ります!
ありがとうございます!#お客様の声を形に。 pic.twitter.com/GRGwT3TgqP— 西宮ストークス (@NSNMY_STORKS) 2018年2月8日
戦評の発信
愛媛オレンジバイキングス / 西宮ストークス / 群馬クレインサンダーズ
・ 試合結果と共に、HCのコメントを毎試合、公式ホームページに掲載している。
・ 熊本ヴォルターズの情報発信は、試合結果が中心で、HCや選手のコメントは外部媒体にお任せに見える。その結果、ホームの試合ではメディアが拾うが、アウェイの試合は手薄になりがち。
・ 今は勝利が多いので許されているが、B1に行ったりして勝ち負けの数が入れ替わると、試合の振り返りやチームの現状を説明し、コミュニケーションを取っていかないと不満が高まりそう。
・ コメントを文字に起こして載せるのは、面倒だが、特に難しいことではなさそうなので、現状は広報の怠慢に思える。

Jリーグ公式アプリ
・ Jリーグの公式アプリ「Club J.League」では、戦評として監督や選手のコメントが掲載してあり、一つの形として、お手本になりそう。
マッチデイプログラム
FE名古屋 / 茨城ロボッツ / 島根スサノオマジック
・ 「試合の見どころ」、「ゲームプレビュー」、「対戦相手分析」など、マッチデイプログラムの中に、対戦チームの特徴や注目選手の情報が載っている。
・ B2の場合、有名選手が少なく、Bリーグの番組でも、ほとんど取り上げられないため、対戦相手の事前情報が乏しい。
・ 対戦相手はどんな特徴のチームなのか、どの選手に警戒しないといけないのかなど、事前に知って試合に入ると、観戦の楽しさも、盛り上がるポイントも変わってくるはず。
・ 熊本ヴォルターズの場合は、それをヴォルスタライブの中でやると良さそう。
・ 富山との入替戦のPVのときに、松永アンバサダーが紹介した対戦チームや注目選手の情報は興味深く、その後の試合観戦にも活きた記憶があるので、それをレギュラーシーズンでもやってほしい。
会場演出
FE名古屋
・ 会場演出では、名古屋がナンバーワン。仙台や島根のように立派ではない体育館を、工夫と努力でショーアップしてあった。
・ 炭ガスあり、火花あり、ミラーボールあり、細かなライティングあり。
・ クリスマスの演出として、アウェイ選手にサンタ帽を被って入場してもらうというのが、選手の負担も少なく、演出協力依頼として、絶妙な塩梅に見えた。
リバウンド特典
広島ドラゴンフライズ
・ 来場ポイント特典の一つとして、試合前の選手のシューティングのボール拾いサポートに、小学生ぐらいの女の子が参加していた。その嬉しそうな様子が印象的で、素晴らしい特典だと思った。
・ 特典を利用した参加者にとって素晴らしいだけでなく、その姿を見ている観客がハッピーになるという意味でも、素晴らしい特典。
異種スポーツチームとのコラボ
仙台89ERS
・ 同じ仙台を本拠地とするプロ野球の楽天イーグルスとのコラボ企画では、イーグルスのチームカラーのコラボユニフォームを採用。
・ 楽天イーグルスのマスコットやチアが来場し、野球場のようにジェット風船を飛ばす演出もあった。
・ 楽天イーグルスのフォンクラブ向けには、特別価格チケットの販売もあったよう。
・ 熊本でコラボする場合はJリーグのロアッソになるだろうが、コラボユニフォームは、ロアッソカラーのバスケユニフォームも良いが、ヴォルターズカラーのサッカーユニフォームを販売しても良さそう。
・ お互いのファンがオフシーズンに行き来するようなキッカケになる企画ができれば、地域全体でプロスポーツを盛り上げることにつながりそう。
コラボグッズ
バンビシャス奈良
・ ぼるたん、くまモン、キューピー、ミニオンなど、色んなコラボ商品が並んでいた。
・ 小ロットの商品開発が可能ならば、限定商品として、対戦チームのマスコットや、ご当地キャラクターなど、その試合に関連したコラボ商品を販売するのは、グッズのマンネリ防止にも良さそう。
参加型ダンス演出
FE名古屋
・ 試合前のウォームアップのシューティングも、音とダンスと炭ガスでエンタメ化してある。選手の邪魔でないならば、素晴らしいアイデアだと思う。
・ 常連さんは、チアと一緒にゴール裏で踊っているようだった。
バンビシャス奈良
・ 音に合わせて、手を突き上げるだけでも盛り上がれる感じが、参加しやすそうで、結構、盛り上がっているように見えた。
フォトスポット
広島ドラゴンフライズ
・ 全選手が入った大きな横断幕が、フォトスポットとして機能しているようだった。
・ どの会場でも、選手個人の大きなパネルはあっても、全選手が収まったものはレア。考えてみれば、全選手が入ったものは、会場に来た記念写真を撮るのにピッタリ。
チアパフォーマンス
群馬クレインサンダーズ
・ 音楽に合わせてパネルを掲げるパフォーマンス。ダンスよりも簡単そうだけど、選曲が良く、結構、盛り上がる。ぼるたんガールズの参考になりそう。
・ ぼるたんガールズは、手持ちの武器が少な過ぎて、気の毒に思える。
・ できることが少ないから、とりあえず旗を持ってコートを走ってウェーブを煽り、盛り上げようとしているように見えることもあった。
茨城ロボッツ
・ ミニセグウェイを使ったパフォーマンス。パートナー紹介もセグウェイに乗りながら。
・ 普通のパフォーマンスより、見栄えがして、新鮮にも映る。
広島ドラゴンフライズ
・ Tシャツバズーカやハンディカメラを使ったパフォーマンス。
・ ぼるたんガールズは、ダンスの技術が乏しいのなら、バズーカやハンディカメラ、パネルなどの小道具を準備し、ダンス技術に頼らない武器を持たせると良さそう。
・ 熊本ヴォルターズの会場では、Tシャツやタオルなどのプレゼント投げ込み系の演出が少ない気がする。
スポンサー紹介
広島ドラゴンフライズ
・ 試合前のセレモニーでは、ゲームスポンサーの関係者をコートに招き、始球式のフリースローもあった。
・ キャプテンを筆頭に選手たちは、よく気遣っている様子で、スポンサーを大事にしているようだった。
島根スサノオマジック
・ インターバルで、チアがゲームスポンサーの横断幕を持って歩き、コートサイド中央で掲げ、アピールしていた。
・ その他、ほとんどの会場ではチアがパネルも持ち、パートナーを紹介する時間がある。熊本ヴォルターズは、この辺りのスポンサー紹介が手薄に感じる。
琉球ゴールデンキングス
・ 琉球のチアはレベルが高く、スポンサー紹介もシステマチックに見応えのあるパフォーマンスになっていて、見事だなと思う。
アウェイチームのおもてなし
福島ファイヤーボンズ
・ 最初にアウェイチームの選手がコートに登場するときに、福島のブースターが通路でハイタッチをして迎えていた。
・「ようこそ福島へ」的な温もりを感じる光景だった。
島根スサノオマジック
・ アウェイのスタメン紹介のあと、ブースターが「レッツゴー ヴォルターズ」コールをすると、島根のお客さんも、その声に合わせた手拍子に付き合ってあげていた。
・ ある意味、目の敵にされても仕方ないような首位攻防戦で、敵チームの応援コールの手拍子に付き合う島根のお客さんは優しい。
バンビシャス奈良
・ エールの交換として、アウェイチームの応援コールも、応援練習の最後に一つやる。
・ どこまでアウェイチームを「おもてなし」するのか、正解はないが、会場の色が出る部分だと思う。
座席の紹介
広島ドラゴンフライズ
・ 座席の紹介では、360度カメラの動画も付いていて、座席の雰囲気が掴みやすい。
座種とプライシング
島根スサノオマジック
・ 島根のアリーナは指定席が多く、価格設定も細かい。
・ 同じ種類の席でも、ホーム側とアウェイ側で価格差がつけてあり、アウェイ側の席は安くなっている。良心的な感じ。
・ ホーム側のベンチ裏1列目や、ベンチ横に当たるコートエンド席の1列目は、コートサイド並みに高価にしてある。合理的な感じ。
・ 熊本ヴォルターズのアリーナは、まず自由席が多いので、良席確保のために、無駄に早くから並ぶ必要が出てくる。
・ 座種設定が大雑把で、ホーム側ベンチ周辺の席などは、その価値に対して割安になっている感もある。ブースターとしては、ありがたいけど。
・ 熊本県立体育館のように、2階席にボリュームのあるアリーナは、エリアを区切って、指定席やエリア内自由席を設定したほうが良さそう。
・ プレーオフのチケットも、2階全体を自由席にして「2階自由席は余裕あります」とするより、細かくエリアを分けて「2階S指定席は完売です」「2階A指定席は残りわずかです」という風に、売れていってる感を出したほうが、売れ行きは良くなると思う。

シーズンシート
島根スサノオマジック
・ 島根の会場では、所々に水色のカバーが掛かった席があり、カバーには「SEASON SEATS」の文字があった。
・ 島根のシーズンシートは、ホーム全30試合が対象となった「全試合パック」と、地方会場を除いた22試合が対象の「松江パック」があり、シーズンの後半には、ハーフシーズンシートの販売もあった。
・ 熊本ヴォルターズでは、席指定のない座種別のシーズンパスの販売のみだが、プラスの選択肢として、シーズンシートの販売もやれば良いと思う。
・ 熊本のシーズンパスでも、地方会場を除いた「熊本パック」を作ると、良心的だなと思う。
・ さらに、きめ細かく良心的にするならば、「土曜日パス」「日曜日パス」を作っても良さそう。「毎節の土日は厳しいけど、日曜だけなら、毎節行きたい」というような人は、わりと多いと思う。