コラム インタビュー

子育て診断士 福富敏和 インタビュー

子育て診断士

熊本オトナ図鑑


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熊本のとあるオトナのストーリー。

これまでのこと、これからのこと、生き方や仕事論などを伺っていきます。

今回、お話を伺ったのは、子育て診断士の福富敏和さんです。

目標と現実


学生の頃は、どちらかと言うと、夢や目標などを持っていないほうでした。高校時代はバンドを組んでいて、音楽が楽しくて、学校の勉強は放棄していたので、高校3年間は、ずっと赤点で。

そうなると、卒業後の進路はどうなるんですか。

「これからは情報化社会だから」とか、適当な言い訳を付けて、専門学校の情報システム科に進みました。

今にして思うと、あまり勉強しなくて良かったとか、勝手に自分のレベルを見積もって、それに合うものに乗っかっただけなんですが。

そして、それは就職活動のときも同じような感じだったので、最初は9社ぐらい落ちて。

最終的に縁のあった山鹿市内の会社に就職しました。

ホテルなどにアメニティーを卸す会社で、営業を13年ぐらいしていました。

そして、13年経って、何か転機となる出来事があったのでしょうか。

あるとき、得意先の店長さんから連絡があって、「紹介したい人がいる」と。

最初は、それが保険屋さんだと聞いて、断ろうとしたんですけど。

お世話になっている店長さんからのお話だったので、一度、会うだけ会ってみることにしました。

そこで会ったのが、スカウト担当だったんです。

今、お勤めの外資系保険会社のスカウトだったと。お話を聞かれて、どうだったんですか。

そのときは、全く入る気はありませんでした。

保険の仕事は、自分の中の「やりたくない3つの職業」の1つに入っていたんですよ。

それが、最終的にひっくり返るって、すごいですね。決め手は何だったんですか。

一度、自分のやりたいことを全部書き出してみろと言われたことがあって。

家族にしてあげたいこととか、全部書けと。

そして、今の仕事を続けていて、このリストの中のどれだけを達成できるのかと、問われたんですね。

当時は年収も低かったので、「多分、無理です」と。

じゃあ無理だったら、それは修正する必要があるんじゃないのかと。

自分の目標と現実が違うじゃないかと言われて。

そこから悩み始めました。

そのときは、ご結婚もされていたんですか。

していました。子どもも3人いました。家も建てていました。

それは不安もありますよね。

めちゃくちゃ不安ですよね。

それから半年ぐらい悩むことになるんですけど。

結局は、家族にしてあげたいことを、一つもできないのは、どうなのかと。

それを突きつけられたのは、大きかったですね。

そして、2015年の10月に、転職に踏み切りました。

きっかけになる講演


子育て診断士の資格を取られたのは、いつ頃なんですか。

2016年の10月に取りました。

保険の仕事を始められてからですね。何か、お仕事とつながりがあったんですか。

いえ、たまたま知り合いが、子育て診断士の資格を持っていて。

私自身を診断してレポートをくれたんですけど、これが、めちゃくちゃ当たっていて。

それで興味を持って、勉強を始めました。

もともと子育てについて、関心が強かったりされたのでしょうか。

もともと子どもの教育に、何か関わりたいとは思っていました。

子どもは、大人の関わり方一つで、すごく変わるというのは、感覚的に分かっていたんですけど。

じゃあ、自分の子どもにどう関われば、どういう子になっていくのかというのが、暗中模索の状態で。

指針となるものが無いから。

そうです。だから、みんな漠然とした不安を持っていると思うんですよ。

子育て診断は、親御さんをコントロールするものじゃないんです。

あなたの子どもは、こういうタイプだから、こうしてくださいねとか、そういうコントロール思考ではなくて。

これをベースに検証してくださいね、という感じ。

言ってみれば、質の良い情報提供みたいな。

子育ては人生設計とも関わりが深いので、保険の仕事をする上でも付加価値になりそうですね。

「幸せの4つの柱」という考え方があるんです。

「経済」と「人間関係」と「心」と「体」とあって、人の悩みは、この中にだいたい収まってしまうと。

そこを、お金の専門家と子育ての専門家という立場で、いろいろアドバイスしていきます。

これからAIの時代になったら、プレゼンだけしかしない保険屋は、要らなくなると思うんです。

だから、お金のことだけではなく、人間関係や子育ての悩みも話してもらって、求められればアドバイスできるような存在でいたいなと思っています。

純粋に、子育て診断士としての活動もされているんですよね。

「子どもの才能発見講座」というのを、先日は王栄幼稚園さんで、1時間させていただきました。

ほかにも、住宅メーカーさんや携帯ショップさんなどでもやりましたし、年末には自分の母校の小学校でも、PTAの方から依頼があって、やらせていただく予定です。

子育て診断士のような活動を、生業にしたいというお気持ちはないんですか。

それは、よく聞かれるんですが。子育て診断士では、お金を一切頂いていないので。

仕事とは、全く切り離して考えています。

保険の仕事で、ちゃんと安定して収入を得て、その中から、子育て診断のほうにお金を使おうと。

ある意味、ボランティアですよね。何が、そこまでのモチベーションになっているのでしょうか。

ある講演会を聞いたときに、それまで僕は、自分は成功とは無縁の人間だと思っていたんですけど。

成功している人の話を聞いたときに、その人が本当に自分と同じような普通の人のように感じられて。

そういう人が成功した話を聞いたときに、その意識が変わって。

そこから、学びを始めて。「アチーブメント」という研修を、継続してやっていったら、業績もアップして、家族関係もどんどん良くなって。

その1つの講演が、自分が変わるきっかけになったと。

子育てでも、みんな何となくで、解決しようとしているので。

その指針となるようなものを、少しでも知ってもらう機会になれば良いなと思っています。

今は、勉強しなかった学生時代を取り戻すかのように、すごく勉強されていますよね。その変化は、どこから来るものなのでしょうね。

最近、感じているのは、目的が明確になったことですね。

学生時代は、毎日、ただ過ごしていました。

何のために仕事をするのか。何のために子育て診断士をするのか。

自分の生きる目的とか、ある程度、明確になって、変わったと思います。

これから先の目標や、やってみたいことも明確にありそうですね。

うちの会社は、定年を選べるんですけど。

今の自分の中では、65歳まで保険屋さんをきちんとして。

それまで子育て診断士は、無料でどんどんやって、経験を積んでいきます。

そして、その道のプロフェッショナルになっていって。

退職後は、子育て診断士として、講演家になりたいんですよ。

講演をして、全国を回りたい。

そうです。

でも、講演家になったからといって、講演料をバンバン取るかというと、それはしたくないので。

それまでに、資産形成もちゃんとして。

交通費程度で、全国へ講演に行きますよ、みたいなことがしたいです。

それが、誰かの人生を変えるきっかけになるような講演になると。

人生の捉え方とかが、変わったら面白いと思いますね。

僕も、落ちこぼれじゃないですけど、真面目にやっていなかった人間なので。

そういう子でも、自分の目的とか、頑張る力があれば、必ず素晴らしい人間になっていきます。

そこで腐ってしまうのか、綺麗な実となるのかは、関わる大人たちの影響が大きいので。

お父さんお母さんが、子どもさんへのアプローチを変えてほしい。

親を変えて、そこで育つ子どもを変えたい。

どれだけの力が及ぼせるか、まだ分からないですけど。

少なからず、自分と出会った人は、ちょっとでも幸せになってもらえたら良いなと思います。


子どもの才能発見講座

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