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くまもと公園図鑑
熊本県内各地の公園や運動施設に訪れ、写真中心に施設のポイントをまとめていきます。
今回は、宇土市の「中世宇土城跡」に行ったときの記録です。
中世宇土城跡の施設
千畳敷
・ 高台で堀や柵に守られた城の中心部。
虎口
・ 千畳敷の入口。直進ではなく、曲がって入場するようになっている。
千畳敷建物跡
・ 千畳敷の中は広場に建物跡が複数あって、1つは復元してある感じ。瓦が出土していないので、板葺か茅葺の屋根だったと考えられているらしい。
堀に投げ込まれた石塔
・ 城郭の生命を断ち切る儀式「城破り」で、意図的に投げ込まれたと考えられる大量の石塔が堀から出土したという。
・ 一部が風化しないよう石材強化処理され、野外展示されている。
未完成の堀跡
・ デコボコの堀底は工程の途中と考えられる完成間近だった堀跡。
・ 中世城跡では全国初の未完成堀跡の確認例で、当時の土木工事の手法を知る上で貴重な史跡らしい。
西岡台公園
・ 駐車場から道を渡った先にある広場。梅園のようになった場所や掘立柱建物跡などがある。
トイレ、休憩場所、自販機
・ トイレは土塁の下、駐車場の近くにある。
・ 休憩場所は、千畳敷の堀の周辺にベンチが置かれ、西岡台公園には東屋がある。
・ 自販機は見当たらなかった。
中世宇土城跡の場所
アクセス
・ 熊本県宇土市神馬町(Googleマップ)
・ 県道297号線から入っていったところ。通る道によっては、道幅が狭いところもある。
駐車場
・ 駐車場は、トイレ横に5台程度のスペースがある。
・ 駐車料金は無料。
訪れての感想
シークレットベース
中世宇土城跡は、駐車場も見所も少なく、観光地ではないようでした。
中世の城は、自然の地形を活かし、要所や守りが弱い場所に堀や土塁などを造って、敵の侵入に備えていたということで、城跡に石垣はありません。
立派な石垣が残る人吉城跡でも、熊本城に慣れていると物足りなさを感じるのに。
石垣も無く、自然の地形の中に溶け込む中世の城跡は、少し立派な秘密基地という程度の感動でした。
歴史的に貴重な出土品が出たということで、国指定の史跡になっているのかもしれませんが、観光する人にとっては、その場で目にすることがない出土品は、その場所の魅力とほとんど関係がありません。
その場所に足を運んだ人に魅力を感じてもらうためには、ARで復元した建造物が見られるとか、もっと歴史に興味が薄い人でも直感的に楽しめる工夫があると良いなと思います。