コラム インタビュー

御船しあわせ日和実行委員会「はたち日和」緒方明子 インタビュー

緒方さん

熊本人物キュレーション<クラウドファンディング編>


熊本でクラウドファンディングに挑戦する方をお招きして、そのプロジェクトへの想いを紐解いていきます。

今回は、御船町のオーガニックカフェ「そらのもり」オーナーの緒方明子さんに、Readyforで挑戦中のプロジェクト『熊本地震被災から蘇った築弐百年の酒蔵で新成人の門出を応援!』について伺いました。

御船しあわせ日和実行委員会とは


御船しあわせ日和実行委員会は、個人事業主を中心とした御船のまちづくり団体です。和と伝統のワークショップや、着物のファッションショーなどのイベントをしたり、震災後は恐竜公園でテント村を運営していました。

緒方さんが代表をされる「はたち日和」は、その御船しあわせ日和実行委員会の一つのプロジェクトという位置付けなんですね。

そうです。まちづくりで、何かやりたいと思っても、個人では難しかったり、どこに相談して良いか分からなかったりすると思います。

そんなときに、やりたいことを応援するのが、御船しあわせ日和実行委員会です。

ということは、今回のプロジェクトでも、情熱のある言い出しっぺがいて。

再来年に成人を迎えるお子さんを持つメンバーが発案者です。

築200年の酒蔵を、御船町が歴史と文化を感じられる文化活動の拠点として整備した「御船街なかギャラリー」という施設があって。

そのギャラリーも、熊本地震で被災して、修復工事中なんですが、その工事が今年の12月に完了するということで。

再オープンのときに、ちょうど成人式があるので、地震から復活する御船街なかギャラリーで、新成人にエールを送りたいと。

「はたち日和」が始動しました。

街なかギャラリー

御船町の成人式


今年は、どれくらいの方が、御船町で成人を迎えるんですか。

150人ぐらいで、式典に参加するのは100人ぐらいと聞いています。

御船町では、カルチャーセンターという立派な講堂のような場所で、成人式の式典をしていたんですけど。

熊本地震で天井が落ちてしまって、当分の間は、カルチャーセンターが使えないということで。

去年の式典は、御船中学校の体育館であったんです。体育館の中にブルーシートを敷いて、パイプ椅子を並べて。

今年の式典はどうなんですか。

今年もカルチャーセンターが使えないので、同じなんですけど。

御船町には、中学校が1つしかないので、成人式は御船中学校の同窓会みたいなものなんですね。

だから、会場は自分たちの母校になるので、懐かしい感じで、「中学校での式典も、悪くないんだよ」という声もあるんですけどね。

でも、やっぱり少し味気ないところもありますよね。

御船の成人式は、式典が終わったら、会場の外で喋って、みんなで写真を撮って。

あとは着物を脱いで、飲みに行く格好に着替えて、街(熊本市内)に飲みに行くというパターンなんですね。

御船町はわりと熊本市内まで近いから、市内に出てきちゃうんですね。

そうなんです。御船で成人式をしても、何も残らないイメージがあるので。

はたち日和では、御船街なかギャラリーの白壁の蔵の中に、番傘や竹灯籠などを並べてフォトスポットを作ったり、撮影用に人力車を出していただいたり。

カメラマンにも来ていただいて、いつもより良い写真を撮ってもらって、記念に残る1日を企画したいなと思っています。

地域の人と一緒に新成人をお祝いしたい


そして、新成人への贈り物として、和装にちなんで手作りの香り袋「復香袋」をプレゼントしようと思っています。

これを私たちだけではなく、仮設住宅や老人ホームのおじいちゃんおばあちゃんにも作っていただけるように、製作キットを準備しています。

少しでもお手伝いいただいて、当日来られる方は、是非来ていただいて、新成人に手渡ししてほしいなと。

そうやって、地域の人と一緒にお祝いしたいですね。

「復香袋」は、地域全体で新成人をお祝いするアイテムにもなっているんですね。

熊本市内はアーケードに、新成人が華やかに集まっていると思うんですけど。

御船のような郡部は、車から車の移動なので。

そっか、町の中で、晴れ着姿の人を見かけないんですね。

「成人式なんて、最近見てないね」という声を聞きます。

だから可能であれば、初めての着物、初めての草履かもしれないけど、会場から会場まで歩いてほしい。華やかに見せびらかしてもらえたら、どんなに素敵か。

そして、地域の方には、「街なかギャラリーに来たら、新成人を見られるよ」と案内することで、色んな人から「おめでとう」を言ってもらえたらなと思っています。

熊本地震のレガシー


感動祭

去年のことですが、震災から半年後の2016年10月16日に「感動祭」というお祭りをしたんです。九州中からYOSAKOIのチームさん、40チーム500人が来てくださって。

そのときに、二箇所会場を作って、移動があったので、役場から河川敷までを、皆さん衣装で歩いてくれたんですけど。

それを見ていた町の人たちが、ずっと自粛、自粛で、暗い町だったのに、派手なYOSAKOIの人たちを見て、心がウキウキしたと。

「それだけで気持ちが華やいだのよ、ありがとう、嬉しかった」と言っていただて。

華やかな格好の人たちが、町を歩くだけでも、それだけの力があるんですね。

そして、感動祭のときは御船にある、あらゆる団体に声をかけて。

皆さんも、復興のために何かやりたかったということで、色んな団体が一緒になって感動祭の実行委員会を作ったんです。

それから約1ヵ月で色んな準備をして、ものすごかったんですけど。

あのときに「できた」という、みんなの感動とか、体感というのは、まだまだ残っていて。

「1つになれるんだ」という体験をできたのは、すごく大きいなと思います。

その成功体験が、「やれるんだ」という自信になって、次のプロジェクトに活きているんでしょうね。

だから、みんなと喜び合える何かを、また、みんなと作り上げていければ良いなと思っています。

そして、御船街なかギャラリーは、伝統と文化を感じられる素敵な場所なので、このイベントをきっかけに、色んな人に知ってもらいたいです。

「あそこ、良かったよ」と写真を見せて、次の年に成人を迎える子たちが、自分たちもここで撮りたいと思ってもらえたら最高ですよね。

御船町で成人を迎えられて良かったと感じてもらえるような、心に残る1日を企画したいと思っています。

どうぞ、応援よろしくお願いいたします。


クラウドファンディングReadyfor
熊本地震被災から蘇った築弐百年の酒蔵で新成人の門出を応援!

はたち日和