コラム クラクラ編集部

「僕らの未来に、なに創る」熊本城桜の馬場城彩苑

城彩苑

熊本を面白くする公開作戦会議


2017年6月5日(月)、桜の馬場城彩苑の多目的交流室で開催されたBRIDGE KUMAMOTO主催のイベント「僕らの未来に、なにを創る」に行ってきました。

今回のイベントは、熊本をもっと面白い場所にするための公開作戦会議ということで、ゲストに、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さん、株式会社CAMPFIREの家入一真さん、熊本市長の大西一史さんの3名をお招きしてトークセッションが行われました。

今回はそのトークセッションの中で印象に残った発言、キーワードを、いつも通りメモベースでざっくりとシェアします。

熊本城の復旧復興とは、どういう意味を持つのか


  復興のシンボルとしての3つの側面

・ 熊本の人にとって熊本城は、街に行けばいつもそこにあって、いつも見守ってくれている当たり前の存在。熊本の人にとってのシンボル。

・ 復興を進めていく上で、目に見える目標を持つということは大事じゃないか。6月に熊本城のライトアップを再開。熊本城の復興が、熊本復興のシンボルになるのではないか。

・ 震災前、熊本城はトリップアドバイザーの『行ってよかった!日本の城ランキング』で、三年連続一位だった。熊本城の復興が進んで元気を発信することが、復興で支えてくれた全国の皆さんへのメッセージになるのではないか。熊本の外から熊本を見守っている人にとっても、熊本の復興の象徴になるのではないか。

  復興への想いを冷めさせないために

・ 復興城主になったが、手続きが面倒だった。一口城主のときの気持ちとは違って、復興城主のときは想いでやっていたので、もっとスピーディーにしてほしかった。

・ 手続きに時間がかかると、復興への想いが冷めてしまうところがある。そこで、家入さんに相談したことがキッカケで、熊本城の話を一緒にやるようになった。

・ カード払いとか、コンビニ払いとか、ネットで便利な方法があるのに、何とかできないかと。

・ まず動いたのは、すぐ色んな方法で寄付できる形を作って、拡散してもらって、地元のNPOなどに振り込みをした。

・ 大きい組織は色々と手続きが必要で、スピードが担保されなかったので、地域に入り込んでいる小さいところにお金を振り込んだ。

・ 復興支援の気持ちは薄れていくもの。だからスピード感が大事。

  なぜ役所は遅いのか

・ みんな慎重で、平等に間違いがないようにやる。前例を確認しながらやるから、どんどん遅くなるのではないか。

  熊本城の復興に時間がかかる一つの理由

・ 熊本城は文化財だから、申請が必要で、文化財を保護する対策なども必要。

・ 重機で掴むのも、傷つけないようにクッションになるゴムを使って挟んだり。

・ 枝を切るのにも、文化庁に申請が必要で、その手続きに時間がかかったり。

  共感ではなく共犯

・ 最近、よく言っているのが、「共感」では弱くて、「共犯」ではないかと。お金の支援だけじゃなく、一緒に参加できるか。いかに巻き込んで共犯者を募れるかではないかと思っている。

  名古屋城と熊本城の違い

・ 名古屋市の事例。名古屋城は鉄筋コンクリートで復元されているが、本丸御殿の復元は宮大工を入れて木造にし、その作業場を観光できるようにしている。

・ 熊本城の復興プランでは、長期の未来の構想の中で木造での復元を実現していく。

・ 名古屋城の場合は、図面のような資料が残っているので、文化庁の復元の許可が下りる。

・ 熊本城は資料が全部は残っておらず、時代考証が必要で時間がかかるので、長期プランに入れている。

  ダークツーリズム

・ 災害被災の跡地や戦争跡地などを観光する『ダークツーリズム』というものがある。

・ チェルノブイリなどは、ダークツーリズムでかなりの観光収入になっているらしい。

・ 東北のケースでも、気仙沼の大きな船を遺すという案もあった。トラウマになっている人もいるので難しいが、長期の視点では、地元が生き残っていくために観光資源として遺すという議論もある。

  やりたいことが分からない人へ

・ よく若い人の相談にのる。「やりたいことが分からない」と苦しむ人がいるが、やりたいことは足元に落ちているのではないかなと思う。

・ 淳さんだって、最初からいきなり今の淳さんなわけじゃなく、日々の積み重ねがあるはず。

・ 日々少しずつ積み重ねて、見える世界が変わっていく。その積み重ねを、みんなで集めてやっていければ良いと思う。

  賛成でも反対でも良い

・ 好き勝手言わせてもらっているが、闇雲に言っているわけではなくて。実際に、色んな場所に行くようにしている。メディアでの情報は当てにしていない。

・ メディアに出て、「メディアを信用するな」と言っても伝わらないと思う。今日この場で、このマイクで発した言葉は本当だし、これをキッカケにしてほしい。意見に賛成でも反対でも良いと思うので。

  ホンモノにつながること

・ 人は、交流することが大事だと思う。今日のようなリアルな場で、ホンモノの言葉につながって、ホンモノに触れること。こうした機会を増やしていくことではないか。

・ 熊本城の100年の計画。今が築城410年で、90年後に築城500年を迎える。

・ 90年後は、自分はこの世にいないが、築城500年祭のときに、「90年前の震災がキッカケで、熊本城の復元が進んで、今の熊本城があるんだ」と思ってもらえるように頑張っていきたい。