コラム クラクラ編集部

元グーグル日本法人代表取締役「辻野晃一郎」基調講演 九州未来アワード熊本

未来アワード


2017年2月12日(日)、ホテル熊本テルサで開催された九州未来アワードスピンオフ企画「外需を掴め!中小企業の海外展開を考えるシンポジウム」に行ってきました。

今回はそのシンポジウムの中で行われた元グーグル日本法人代表取締役の辻野晃一郎さんの基調講演での学びを、いつも通りメモベースでざっくりとシェアします。

演題は「最初から世界市場へ〜地方から日本を世界にスケールさせよう!」でした。

VUCA(変動、不確実、複雑、曖昧)の時代


  VUCAとは

Volatility – 変動性
Uncertainty – 不確実性
Complexity – 複雑性
Ambiguity – 曖昧性

・ VUCAの激変の時代は、環境変化に適応できるかが鍵になる。

・ 真面目にコツコツも大切だが、受け身体質が習性となり、思考停止状態に陥ってはならない。

・ 意識改革が求められている。必要なのは個の覚醒。古い常識、スパイラルから脱却して覚醒せよ。

  B/IとA/I

・ B/I (Before Internet)とA/I (After Internet)で発想パターン、行動パターンを変えていかないといけない。

・ 日本の産業構造を支える企業はB/Iのモデル、働き方。これが重いレガシーになって、時代に合わせた更新ができなくなっているのかもしれない。

1. 家電の再定義

雲(クラウド)を覗く窓としての家電になり、シリコンバレーやEMSの企業が主役に。

2. IoTやAIによる車の再定義

従来の自動車産業とは関係ないプレイヤーたちが未来の車を提案している。

3. FinTechによる金融の再定義

ブロックチェーンなど、政府主導からテクノロジー主導で変わってきている。

4. グローバリゼーションの再定義

インターネットがバーチャルな第二の地球を作った。国境のない世界。

  ソニーとグーグルの共通点

ソニーからグーグルに移って、似ていると思った。

・ 他社と違うこと、新しいことをする。

・ 現場の個のアジェンダを尊重する。

・ フラットでカジュアルな雰囲気。

イノベーションを生み出すためには、本音でのコミュニケーションが大事。

・ グーグルでは、対面でのコミュニケーションを大事にしていた。社内のそこら中で異業種交流会が行われているような感じ。

・ 「TGIF」と呼ばれる全社ミーティングを毎週開催。一週間の出来事を経営者が話す。あちこちにマイクが置いてあって、一般社員が経営者に意見を言える。

・ インターネットで場所、時間にとらわれず働ける。グーグルは社員が24時間を自由にデザインする働き方を支援している。

  破壊的イノベーションは「バックキャスティング」

・ イノベーションを起こす人は過去の延長線に未来を見ていない。

・ 未来をまず考えて、それから今を考える。バックキャスティング。

・ 日本の行動パターンとして、延長線上の未来を考えることが根強く残っているのではないか。それが世界を変えるイノベーションが日本から生まれてきていない1つの理由かもしれない。

  世界へのアプローチ

Challenge

挑戦するマインドを持つ。

Action

マインドだけでなく、行動が伴わないといけない。

Risk taking

リスクを知った上で、背負う覚悟を持つ。

Innovation

でも技術だけでなく、

Entrepreneurship

事業化。

Global scalability

グーグルでは世界でスケールするのかと必ず聞かれる。世界でスケールしないとガラパゴス化。

  世界でスケールする発想

A/I時代の数の本質

・ 日本語圏1.2億人、英語圏18億人、中国語圏15億人

・ 多くの日本の企業は日本語圏から始めて、その後に英語圏に出て行く。

・ あとから世界に出て行くのでは遅いし、難しい。最初から世界でスケールする設計で始める。そういった視野を日本人も持ったほうが良い。

1. day1から世界を目指すビジネスアーキテクチャ

2. 世界共通語の英語による展開から多言語展開

3. Facebook、Instagramなどのグローバルデファクトの活用

4. Amazon、eBayなどの既存のプラットフォームの活用、独自ブランドのプラットフォームの展開

5. PayPalなどグローバルで主要な決済手段の採用

6. ソーシャルメディアを活用したユーザー参加型のマーケティング

 


参考図書コーナー

元グーグル日本法人代表取締役もオススメのグーグル関連の本。

講演の中で紹介された書籍。

講師の最新書籍。