コラム インタビュー

バカンスプロジェクト原口理加「旅行業もコーチ業もカタチがないけど私にはすごーくマッチした仕事!」

バカンスプロジェクト

クラクラ ×  jenne


女性の就活から終活までの”輝き支援”を展開する「jenne (ジェンヌ)」。
そこでつながり、互いにエンカレッジし合いながら、熊本で様々な活動に挑戦されている方々を紹介していきます。

今回は株式会社バカンスプロジェクト代表取締役の原口理加さんにお話を伺いました。

 旅行業との出会い


学生のときは遊んでばかりいて、将来のことはギリギリまで何も考えていなかったんです。高校が進学校だったから、ほぼ全員大学に行くんですが、私は大学に行って勉強したいことが見つかっていなかった。何か手に職、資格を取ったが良いと思って、看護学校に進みました。

では、特に医療系に興味関心があったわけではなく。

そうなんです。だからバイトばっかりしていて。

それで2年生になったときに、「これは違う。もし卒業できたとしても看護師はしないな」と分かったので、すっぱり辞めました。

辞められるときは、次に何をしようというのがあったんですか。

それが、何にもなくて。もう本当に無計画でしたね。でも、何となく食べていく自信だけはありましたよ。何の根拠もありませんでしたが。

看護学校のときは寮に入っていましたが、学校を辞めて実家に戻りました。さすがに家にも居づらくなり、バイトで貯めていたお金で19歳のときに家出しちゃいました。そうなると、もうとにかくお金を稼ぐしかないので、バイトを朝昼晩3つ掛け持ちして暮らしていました。

その生活はどれくらい続いたんですか。

1年ぐらいがんばりました。一人暮らしだし、先輩友達も沢山できて、めちゃくちゃ楽しかったけど、そろそろお勤めも良いかなーと。

当時、掛け持ちバイトの一つで、高級クラブで週3くらい働いていたんですよね。そのときのハイグレードなお客様が旅行会社の方を連れていらっしゃっていて、旅行会社も面白いかなと思って。

それが旅行会社との出会いですか。

そうなんです。目指していた訳じゃないけど、募集してるって言うから、面接に行って、すんなり受かって。それが20歳のときで、まったくの偶然ですね。

そこで何年か勤められたんですか。

その会社に6年いて、沢山の仕事を覚えて、その間に旅行業の国家資格を取りました。

国家資格を取られたのは、独立も視野に入れてですか。

社内で単純に給料が2万上がるというので、独立の野心は全く無く取りました。合格率は2割切っていたし、一回で受かりたかったので、かなり勉強しました。

そして当時たまたま知り合いに熊本のアパレル業界を牽引していらっしゃる方がいて。世はバブル時代、熊本市内にブティック20店舗、飲食店も数店舗とか、そんな大きい会社の社長さんで。

その会社が旅行事業部を持ちたいということで、26歳のときにスカウトされました。でも1年ぐらいでバブルははじけて。「もう来月には旅行事業部を閉めるもんね」と言われて、辞めることになるわけです。

そんなに急に。

そうなんです。でも旅行業って半年先の予約も受けているし、困ったなと。もう、これは独立するしかないなと思って、2ヶ月で準備して開業したのが、(株)バカンスプロジェクトなんです。

じゃあ独立しようとか、そんな考えも、準備もなく、そういう状況になってしまったと。

そうそう、まだ全然ありませんでした。ただ、そのアパレルの会社で旅行事業部をゼロから設立する、そういう経験をさせていただいたことで、たった2ヶ月で開業できたのだと思います。

コーチングとの出会い


開業されて、スタートは順調だったんですか。

アパレルの会社のときのスタッフをそのまま採用したので、女性3人でのスタートでした。当時は3人とも20代、独身で、時間も自由でしたから、残業してそのまま呑みに行ったり、交代でバカンスしたりで、とにかく楽しいことばかりでした。

それから、特に女性だと、ライフイベントが契機になってくるのでしょうか。

そうですね、その3人とも、それぞれ結婚や出産をするわけです。

自分も家庭を持ったし、スタッフも入れ替わりがあったりして、環境はどんどん変化していきました。そんな中で、どうスタッフを動機づけして成果を出していくかというところで悩むようになりました。開業して15年、43歳頃のことかと思います。

給与体系を成果報酬型に変えてみたり、いろんな勉強会に行かせてみたり、色々やってみましたがなかなかヒットせず、試行錯誤しているときに、友達からコーチングという学びがあるよと教えてもらって、コーチング初級講座に参加して。

ビビッと来たわけですか。

来ましたねー。

そのときは「私がなんとか変わらなきゃ」とか、「相手をどうにか変えなきゃ」とかで苦しんでいましたが、コーチングは自分も相手も変えずに、その間にある会話を変えていけば良いって聞いて。

それを聞いたときに「これならできるかも!」と思って。2年間学んで、生涯学習開発財団認定の資格を取りました。

何かを足していくより、やらないことを引き算していく


コーチングを実践して、それまでの経営の悩みが改善されたりとか、変化がありましたか。

コーチングは本当に役に立ちましたね。その間に2人で2億という最高売上も達成しました。コーチングを学ぶと何が一番良いかというと、自然と自分をコーチングするようになるんです。

考えや行動を整理していく中で、自分はこれから50歳あたりがとても大事なんじゃないかと。もう何でもかんでもやってきたから、これからは、「何かを足していくよりも、やらないことを整理することだな」と、46歳ぐらいで思い至りました。

やることじゃなく、やらないことを決めていくと。

それまで27歳の独立開業から20年間、人を雇ってお給料を払うという生活をしてきて。当然、売上が良いときも悪いときもあり、銀行がお金を貸してくれないときもありました。9.11のテロやSARSの流行のときは旅行業界が大揺れし、たくさんの会社が廃業していきました。したくない仕事もあったし、理不尽なクレームにも頭を下げました。だから、これはこれでもう充分かなと思ったんですよね。

自分が50歳になるときは、ちょうど娘も高校を出て自立する、そういう逆算ができて、「いったん全部リセットするのもアリだな、いや、むしろそうしたい!」と考えるようになりました。

そこでスタッフには就職先を斡旋して弊社を卒業してもらい、娘には物心ついたときから仕事の楽しさを伝えていたので、彼女なりにさっさと自分で就職先を探して、自立して。

整いましたと。

そう、さすがにもう無計画な私ではなくなっていました。

そうなると、元々ビジネスコーチですから、旅行業ももちろん黒字に展開しますし、時間も自由に使えるようになりました。私のご提案を好んでくださるお客様へ、という良好な関係がおかげさまで紡げるようになったと感じています。

そんな状態が、50歳からの3年。その中でジェンヌの活動が始まり、社会的活動の場も増えていきました。

そうして整ってくると、やりたいことに時間を割けるかと思うんですが、今後やりたいことはどういったことになるでしょうか。

はい。まずは27期目を迎えた(株)バカンスプロジェクトでできるだけ良い提案を続けていくこと。お話ししましたように、「旅行が好きだから」「旅行に行けるから」旅行業に就いたわけではありませんでした。ですが、旅行の仕事は自分の思考回路とものすごく合っていると思っています。

私の強みである、「数字に強いこと」「計画性があること」「切り替えが早いこと」が活かせる仕事だと思いますし、「お客様と一緒に楽しめる」仕事だと思っています。

旅行業が性に合うという感じなのでしょうね。

コーチ業では、1対1の本来のコーチングで、起業前後のクライアントさんをあと3名ほど増やして一緒にがんばりたいことと、少人数でのグループコーチングまたはセミナーを来年から始めていきたいと考えています。そのために、この12月から新しいメソッドの10ヶ月コースで勉強を始めています。ストリートアカデミーにも講師登録しました。

ビジネスコーチの仕事も、本業の旅行業がうまく展開していないと説得力がありませんので、両輪でがんばっているところです。

振り返ってみると、旅行業もコーチ業もカタチがないものなんですよ。そして共通点を考えたときに出てくるのが「変化」というキーワードです。

私が関与することで、お客様にとって、旅行前と旅行後、あるいは、コーチング前とコーチング後に「変化」があります。そんなところに魅力ややりがいを感じているのかなと思ったりしています。

確かに、どちらもキッカケを提供できるお仕事ですよね。それが軸になっているんですね。

そして、あと2つ。
1つは、今年2月から始めた貸ビルのテナントをうめる仕事。これは事業のコンサルや事業主さんのコーチングも含めて展開していけると最高です。

もう1つ、来年考えているのが、認知症予防の脳トレの仕事です。脳若ステーションというシステムと契約してトレーナーになり、例えば、生まれ育った大好きな上通りを、元気なシニアが集う街にするであったり、トレーナーを育成してシニアや主婦さんが仕事に就け、色んな世代の社会参加を促したりできたら良いなと思っています。

それと、常に私がしていきたいことは、色んなイベントや会に出掛けていって参加し、お金を使う、励ます、話を聞く、何か提供する、人を繋ぐ、ということかな。

仕事や活動って、互いのエネルギーの交換だと思っているので、自分自身できるだけエネルギー高く、何ものからも自由でいたいです。

自由に楽しむ、最高じゃないですか。
そういった生き方をのちに選べるように、次世代の皆さんには「じゃんじゃんやれーっ」て、言いたいですね。いつからだってやり直せるし、思いついたってことはやる力があるってことだから。みんなを応援したいし、私も応援されたいです!

ジェンヌ原口理加

株式会社バカンスプロジェクト

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コーチプロジェクト

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