天素体流(テンスタイル)山本朋慧インタビュー【前編】

テンスタイル

熊本人物キュレーション<ビジネス編>


熊本の起業家、事業者、フリーランサーのルーツを紹介し、独立のきっかけ、ビジネスへの想いを紐解きます。

今回はヨーガ療法のプロフェッショナル『天素体流-Tenstyle-』代表の山本朋慧さんにお話を伺いました。

医療の現場で感じた違和感


父が体操の選手だったので、子どものときは一緒にスポーツばかりしていました。ずっとスポーツ少女で、テニス、水泳、バスケット、サッカー、体操など、本当にいろいろなスポーツを経験しました。

学生時代は何を専攻して学ばれていたんですか。

大学では、社会科生涯スポーツ専攻という科でした。周りは、スポーツの指導を学んで、体育の先生やスポーツインストラクターになるような人ばかりでしたね。

生涯スポーツ専攻は、今のお仕事につながっている部分がありそうですね。
大学卒業後は何をされましたか。

巡り巡って、大学の専攻が今に生きていることはとても実感しています。ですが、実は卒業後は医療事務の仕事に就きました。医療やお薬の勉強をさせてもらう中で、たくさんの病気を見てきました。私はお薬を出す側だったんですけど、ずっと同じ病気で、ずっと同じ薬をもらいに来ている方がたくさんいました。どんどんお薬が増えていくのを見ていて、違和感を持つことが多くなっていきました。

西洋医学一辺倒のアプローチに疑問を感じられていた。

それで、西洋医学的なお薬以外のことにも興味を持ち始めたんです。もっと、人の体を作ることの根本が知りたくて、栄養の勉強をしました。当時はまだメジャーではなかったサプリメントの資格をとり、栄養素と健康の関係を学びました。

医療事務のお仕事はどれくらいされていたのですか。

医療事務は10年くらい続けました。それから結婚をして、その頃からヨガを始めたんですよね。
近所に70代の女性の整体の先生がいたんですけど、その方がヨガ教室をしていました。その教室は、何十年も通っているおばあちゃんばかりのクラスだったのですが、皆さん私が筋力が足りなくてできないようなポーズを普通にこなしていらっしゃったり、実年齢を聞くと20歳ぐらい若く見えるような方たちばかりだったんです。それを見たときに、「ヨガって何だ!?」と、すごく衝撃を受けました。

それで、どんどんヨガにはまっていったわけですね。

そうですね。ヨガを続ける人は、こんなにもパワフルで、若々しくて、人間性も豊かで。そのヨガの奥深さにどんどん惹きこまれました。最初は私もエクササイズのつもりでヨガを始めたんですが、その先生の教室は伝統的なヨガを取り入れられていました。ヨガの認識が、「ファッション」的なものから「セラピー」的なものへと変わったのは、その教室に通ったからだと思います。ですから、今でもとても感謝しています。

ヨーガ療法士とは


ヨガの先生を目指されたのは何かきっかけがあるんですか。

ヨガをやっているうちに、お友達にヨガを教えてほしいと言ってもらうようになって、そこから、ヨガの先生になっていく道へ自分の意識も変わっていきました。私のところへ来る友達は、ヨガの「セラピー」的な面を求めていたんです。そんな友達を支えたいという想い、ヨガを通じて人を癒すことができればなと思ったんですね。ヨガの可能性をすごく感じていたので。そして、「ヨーガ療法(ヨーガセラピー)」を行う、「ヨーガ療法士」の資格を取ろうと決意しました。

ヨーガ療法士とはどういった資格なんですか。

インド中央政府公認のヨーガ療法士という資格を日本で取りました。インドの病院には内科、外科とともに、ヨガ科みたいなものがあったり、大学とか、ヨガの勉強をする機関が色々あるんですよ。その内容を勉強し、ヨガを心、体、魂のトータル面のケアに用いるための資格です。科学的根拠や医学的知見からのデータをもとに、ヨガがどのように有効なのかを学びました。

インドでは色んな場面で積極的にヨガが活用されているんですね。

インドはヨガの発祥の地です。当たり前のように医療や教育現場でヨガが活用されています。これは必ずしも宗教的なものではないんですよ。ヨガって、仏陀やキリストも行っていたと言われています。宗教の枠を超えているんです。日本にはヨーガ療法学会というものがあります。卒業するにはインドに論文を出して、医者に見られても大丈夫というようなデータを提出します。こういった症状の人にこんなヨガのプログラムで何ヶ月間教えたら、こんな改善が見られましたというように。

インドの子どもたちと
※インドの子どもたちにヨガを指導したときに、子どもたちと

すごく学術的なんですね。

ヨーガ療法士は、その哲学だけでなく、生理学も、解剖学も勉強します。お医者様の授業もありますから。専門的な知識を学んでいるのがヨーガ療法士です。薬剤師や理学療法士、医師でも、さらにヨーガ療法の勉強をされている方もいますよ。

ヨガのインストラクターだけでなく、色んなケアに携わられている方も学ばれているんですね。

西洋医学のアプローチだけでは治せないことが増えているからだと思います。ストレスから症状が来ている場合、体の一部分だけ治そうとしても、一時的には治っても繰り返すことが多いです。そんなときに、その人に気付いてもらうお手伝いをするのが、ヨーガ療法士ができることです。

医療の現場で働かれていた時代の違和感を解消する一つの答えが、ヨーガ療法士なのかもしれませんね。根本の原因は自分の中にあるから、薬で一時的に治しても、また繰り返して、薬をもらいに来ることになる。

そうですね、その人が腑に落ちて、治したいと思わない限り、治せないこともあると思います。ヨガは自分を見つめるためのツールなんです。自分に問うて、自分が持っている本来の力を引き出すお手伝いをしています。

(後編へ続く)

(後編)『ビジネス界でも進むヨーガ療法の活用』

天素体流-Tenstyle-

天素体流(テンスタイル)
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