コラム インタビュー

熊本県荒尾市 地域おこし協力隊「須田賢士朗」インタビュー

Pocket
LINEで送る

須田賢士朗
photo:須田さんより提供していただきました

熊本人物キュレーション<地域おこし協力隊編>


熊本の各地域で活躍する地域おこし協力隊の方の紹介を通して、その地域の魅力を発見していきます。熊本地震の影響と今後の取り組みなども伺います。

今回は荒尾市の地域おこし協力隊の須田賢士朗さんにお話を伺いました。

熊本にも博多にも長崎にも行きやすい荒尾市


出身は荒尾市の隣の福岡県大牟田市です。大学は熊本の大学に進学しましたが、大牟田から電車で通っていました。大学卒業後は住宅機器関連の会社で、オール電化のIHクッキングヒーターやエコキュートなどの営業をしていました。

そのお仕事はどれくらいされていたのですか。

この仕事(地域おこし協力隊)の前までなので、3年半ぐらいしていました。だから、大学出て、住宅機器の仕事を経て、今に至ります。

当時のお仕事の勤務地は熊本ですか。

最初は熊本市内に配属されました。本社が福岡の博多にあるんですけど、1ヶ月後に本社に転勤になって。そこからまた1ヶ月後に、今度は名古屋に転勤になって。名古屋には1年ぐらいいて、そこから大阪行って、名古屋に戻って、仙台に行って。

3年半の間にそんなに転勤するんですか。

出張じゃなくて転勤だったので、その度に引っ越しして、3年で10数回、引っ越しました。

地域おこし協力隊になられたのはどういった経緯からですか。

ちょうど転職を考えていて、九州に戻ってこようかと思っていたんですね。そんな時期に、荒尾市で地域おこし協力隊という制度で募集があると教えてもらって。それで仕事内容など調べて、面白そうだったので受けてみることにしました。

大牟田出身の方からしたら、荒尾はお隣で、地元に近い感覚なんですか。

そうですね、祖父母の家が荒尾にあって、小さい頃もよく行っていたので。

荒尾のイメージって何かありましたか。

大牟田に住んでいたときは、大牟田もそうなんですけど、「何もないな」というイメージでした。でも、住んでみて、荒尾の色んなところを回ってみて、「意外に色んなものがあるな」というイメージに変わりました。世界文化遺産に登録された万田坑もありますし、すぐそこに海があって、干潟があるんですけど、荒尾の干潟はラムサール条約で登録されていて、希少な渡り鳥も飛来する貴重な場所です。

有明海の干潟は有名ですもんね。でもラムサール条約は知りませんでした。

あとは、今からの時期(5月中旬~9月)、干潟はマジャク釣りのシーズンです。

「マジャク」って何ですか。

「アナジャコ」というヤドカリの仲間が干潟にいるんですけど、それを荒尾では「マジャク」と呼んでいます。ちなみに、そこから荒尾市のマスコットキャラクター「マジャッキー」が来ているんですけど。

あー、それでヤドカリみたいなキャラクターなんですね。

マジャク釣りができる場所は珍しいようで、7月にあるマジャク釣り大会は全国から参加者が来る人気イベントのようです。

マジャク釣りは素人でもアクティビティとしてできるんですか。

できます。予約すれば、漁協さんが釣り方を教えてくれるみたいです。シーズンが今からで、私もまだやったことがないので、挑戦してみたいなと思っています。

地域おこし協力隊の任期は決まっているんですか。

1年更新で最高3年です。できれば荒尾に定住したいと思っているんですけどね。

荒尾は住みやすいですか。
3年で10回以上引っ越されて、色んな場所に住んでこられたと思うんですが。

土地土地で人が全然違うなと感じるのですが、特に九州は人が良いなと思います。人が温かいです。食べ物は美味しいですし、美人は多いですし。離れてみて良さが分かりました。荒尾は周りに何もないような田舎でもないし、住みやすいです。熊本市内にも福岡市内にも割りと行きやすい位置にありますし、長崎にも行きやすいです。長州港があるのでフェリーで行けます。意外と良いところですよ。

荒尾市の震災の影響と今後の取り組み


荒尾市は、今回の震災の影響はどうですか。

こっちも揺れたんですけど、ライフラインが止まることもありませんでしたし、比較的に大丈夫でした。近くの玉名では、瓦が落ちていたりしていたようですが、荒尾では瓦もあまり落ちていなかったんじゃないかと思います。

地震の直接的な被害は少なかったようですが、風評被害のようなものはどうでしょうか。

あると思います。やはり熊本県というだけで、被害が酷いイメージがあるようですね。震災で中止になったイベントもあって、ゴールデンウィークは例年より人が少なかったようです。団体客のキャンセルがすごい多かったようで。荒尾は被害が少なく、今は普段通りなので、全然問題ないんですけどね。

グリーンランドなんかも全然問題なく営業されているんでしょう。

普段通りですね。ただ、来場者の数は戻ってきていないようで、団体のバスの数も減っています。ちなみに、グリーンランドはアトラクションの数が日本で一番多いんですよ。

へー、知らなかった。

そうなんです。小さなアトラクションも入れたら日本一らしいです。色んなアトラクションがあるので、並ぶのが嫌いな人なんかにはオススメだと思います。

特に今はまだ、普段より空いているので、見方を変えれば、たくさん乗り物に乗れるチャンスですね。

荒尾では、グリーンランドが色んなイベントをしたり、夏には花火大会もありますし、たくさん人を集客するので、グリーンランドから何か発信できたら良いなと思うんですけどね。

グリーンランドとは、自治体との連携みたいなものはあるんですか。何かコラボしてイベントしたりとか。成人式に新成人を招待したりとか。

そういう面白いのがないんですよね。何かできると良いなと思います。

荒尾でオススメの場所とか、好きな風景とかありますか。

普通に日常生活で見られる干潟の夕日がすごい綺麗です。あとは小岱山という山があるんですけど、そこからの眺めも好きですね。

海も山もあるんですね。

あとは結構、オシャレな喫茶店が多いんですよ。都会だったらチェーン店が多いと思うんですけど、こっちだと個人で経営している飲食店が多いんですよね。そういった、小ぢんまりとされているけど、こだわったものを出されていて、すごい美味しいというお店が多いと思います。だから、カフェ巡りとか好きな方は楽しいかもしれません。

掘り出し物が多いんですね。

そうですね。なので、個人でやっていらっしゃるお店を回って、取材しようかなと考えています。

そういったカフェマップみたいなものがあると面白いかもしれないですね。
「それ見て回ってみよう」みたいな。

飲食店マップみたいなのはあるんですけど、載っていないところも多いと思うんですよ。

そういったお店は固まっていたりするんですか。

お店は点在しています。こんなところにもあるんだっていうお店もあるかもしれません。

じゃあ、ほんとに発掘する楽しみがあるんですね。

地元の人もあまり知らないような隠れたオシャレなお店もあると思うので。発信していきたいです。

その他に、今後やっていきたい取り組みはありますか。

今、地域おこし協力隊は4人いるんですけど、それぞれの分野でそれぞれ動いています。それと平行して、今度は4人で1つの大きなことをしてみたいと思っています。案として出ているのは、古民家をリノベーションして、物産とかカフェとかできる場所を作ることです。近年、荒尾市ではオリーブの栽培を推していて、「オリーブ村」という場所があるんです。

「オリーブ村」。地中海の素敵な風景を連想させますね。通称ですか。

そうです。本当は海行原(かいごばる)という地名なんですけど。

オリーブを推しているのは、何か気候的に適しているとかあるんですか。

育ちやすいみたいです。気候も良いですし、土も適しているらしくて。それでオリーブを栽培して、それを使ってオリーブの石鹸を作ったりしています。そこに空き家がポツンとあるんです。その周りは田んぼとか畑とかあるんですけど、そこで色んな体験ができるんですよ。玉ねぎの収穫体験とか、とうもろこしの収穫とか。そんな場所で、何かできれば良いなと思っています。

そうした色んな情報は、Facebookページでの情報発信がメインですか。

そうですね、荒尾市の地域おこし協力隊のFacebookページをチェックしてもらうと、そうした情報が流れてくると思います。荒尾のイベントや日常の風景の写真や動画もありますので、ぜひ一度、ご覧になっていただきたいです。よろしくお願いします。

荒尾市地域おこし協力隊
Facebookページ https://www.facebook.com/araochiikiokoshi/
Instagram https://www.instagram.com/araolife/

 

Pocket
LINEで送る

聞き上手のプロフェッショナル
クラクラ 編集部 (Who Cares/メディア)
「インタビューは、私たちなりの人への投資です。」

熊本でビジネスや地域活動に挑戦する人にスポットを当て、その生き方や取り組みへの想いを紹介します。熊本で頑張っている人を応援すること、その生き方に触発されて新たな挑戦をする人が増えていくこと、総じて熊本がもっと面白くなっていくことを目標にしています。
このプロフェッショナルに相談する