コラム インタビュー

コピーライティングのプロ「ポジブル・ワーズ 加納隆昭」インタビュー

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ポジブルワーズ加納隆昭

熊本人物キュレーション<ビジネス編>


熊本の起業家、事業者、フリーランサーのルーツを紹介し、独立のきっかけ、ビジネスへの想いを紐解きます。

『想いを言葉に』。自己満足型の「売り込み経営」から、誰に?何が喜ばれるか?を考え「お客さん目線で独自のウリを提供する」コピーライティングで企業をサポートされるポジブル・ワーズ。今回は代表の加納隆昭さんにお話を伺いました。

半導体の技術者からのスタート


もともとは大阪の出身で、学校卒業後は京都で部品メーカーに10年ほど勤めました。技術者として、半導体の基板の設計をしていました。

熊本に来られたのは何か縁があったのですか。

妻が長崎の島原の出身ということで、九州には縁がありました。島原の方の人柄であったり、海や山などの自然に恵まれた環境であったり、「こういったところで働きたいな」という憧れを持ったんです。そこで、九州で新たな挑戦をしようと思い、転職活動を始めました。
ある時、辞めた会社から先に熊本の企業に転職していた先輩がいて、面接ついでに阿蘇とか市街地とか案内してもらったんです。その時に、熊本の自然、食文化、人柄、全てが「自分の求めていたものだ!子どもを育てるのにも凄く良い環境だ!」と直感しました。当時上の子どもが3歳でしたので。

転職先はやはり半導体関係だったのですか。

それが印刷の会社でした。新天地の熊本で仕事をするということで、業界を選ばず挑戦することにしたんです。そこでは開発部門の立ち上げを任命されて、主にIT化の推進のような仕事をしました。ベテランの職人の頭にあるノウハウを形にして蓄積するデータベースを作ったり、作業手順書をまとめていったりと。

その後、独立を考えるようになるわけですが、何かキッカケがあったのですか。

一つのキッカケは、東京への転勤の話が出たことです。実は私には一つポリシーがありまして。子どものときに、引越しの回数がやたら多かったんですよ。

転勤族だったわけですか。

いや、転勤じゃないんですよ。あとから聞いてショックだったのが、両親は「引越しが趣味」だったらしいんですよ。それで何が起きるかというと、2年ぐらいで引越しを繰り返していたので、親友がなかなかできず、幼馴染みという感覚がないんですよ。
そんなことがあったので、自分の子どもには絶対そういう思いをさせたくないという気持ちがありました。

それがポリシーとなったわけですね。

それで東京への転勤の話が出たときに、熊本に残るためには、何か武器を身につけないといけないと思うようになりました。それまでのサラリーマン生活を振り返って、「何を身につけたのか」と考えたときに、特別なスキルが無い。熊本で働くために、自分の選択で働けるような「独自のウリ」を身につけようと考えました。
それからは、自分に無い部分を補うために、異業種の仕事に挑戦したり、士業で独立開業しようと勉強したりしました。試験は落ちましたけどね(笑)

そのときには、ある程度、独立を見据えて仕事を選択されていたのですね。

そうですね、独立前の最後の一年は営業の仕事もしました。それまでは技術職のデスクワークがメインで、営業スキルが乏しかったので良い修行になりましたね。

そして、独立に至るわけですが、「コピーライティング」とはどこで出会われたのですか。

あるときに、セールスコピーライティングの教材のバナーをクリックしたんですね。それも意図的ではなくて、たまたま気になってクリックしました。
当時、色々な勉強の一つの成果として宅建の資格を取っていたのですが、そのバナーが宅建に関連したコピーだったんですよ。そのLP(ランディングページ)を読んでみると、自分と同じような技術系でコピーの世界にチャレンジした人のストーリーが書いてあったんですね。もともと心理学が好きなこともあって、生き方に共感して読んでいくうちに学びたいなと思いました。

その教材が入口になったわけですね。

コピーライティングといっても、単純な文章書きではなくて、行動心理や、マーケティングの要素もあるので、色んな分野に繋がっていて奥が深いんですね。それで勉強していくうちに、「これで起業したいな」と思うようになりました。
はじめは、起業前の準備期間にお試しということで、無償でコピーライティングや集客コンサルをやりました。幸運にも、早い段階である程度の手応えを得ることができたので、予定していた準備期間を1カ月早めて本格的に始めることにしました。

その「手応え」とは何だったのでしょうか。早い段階でお客さんが付きだしたということでしょうか。

それは大きいですね。あとは、熊本でホームページ制作会社をされている社長とご縁がありまして、お仕事を一緒にさせていただいたり、勉強になるセミナーを教えていただいて参加したり、その方との出会いが業界に足を踏み入れる大きなキッカケになったと思います。今でもその社長には大変感謝しています。

先義後利の精神


では、スタートは順調だったのですね。

本格的にやるという宣言をしたときに、見積もりの依頼が意外とありまして、「イケる」と思ったんですよ。ただ、今思うと、出だしが順調過ぎて調子に乗ってしまったかもしれません。時間が経つにつれて、徐々に仕事が減っていきまして、一度はサラリーマンに戻らないといけないかなというところまでいきました。

そんなに甘くはなかった。

そうですね。それで、それまでの仕事を、一度立ち止まって、ゆっくり考えたんですね。そして、仕事への姿勢や人との関わり方を改めていきました。そのときに「先義後利」という言葉に出会いました。自分の利益を優先するのではなく、まずはその人のお役に立つことから人間関係を始めようと。仕事のやり方も、自分が上から教えるというコンサルではなく、お客さんの目標や悩みを聞き出して、一緒になってゴールに導くコーチングスタイルに変更しました。
そうやって再スタートをして、また少しずつお仕事を頂けるようになっていきました。

今のご自身から、独立しようとしていた頃のご自身にアドバイスするとすれば、どういった声をかけてあげたいですか。

生活は大事だけど、ガツガツと自分の利益を先に取ろうとせず、お客さん第一で考えたほうが良いよって言うかもしれないですね。お客さんが成功したら、自分がどうなれるかとか、そういったイメージで、長期的な視点を持つと良いよということですね。もう一つは、関係性構築において、情報や力になれる人の紹介など、お客さんにとって役に立てることは、いくらでもあるよということです。
その二つは、当時の自分に伝えたいなと思いますね。

コピーライティングやブランディングのお仕事で、やりがいを感じるのはどんなときでしょうか。

お客さんに「気付き」を感じてもらえるときですかね。こちらが提供できることは、色んな「気付き」ですよね。第三者的な意見であったり、本人が気付かなかった盲点であったり。固定概念を取っ払って、独りでは時間がかかる取り組みでも、私に依頼してもらう事で、短期間で実現していただけたら嬉しいですね。

その意見やアイデアは他のところから持ってくるわけではなくて、お客さんの中から引き出しているわけですよね、気付かせてあげるというか。

そうですね。その「気付き」とは、本人が自覚していなかった問題点なり、目標じゃないかなと思います。そう考えると、パートナーとして「気付き」を与える人がいないと、違う方向に行ってしまったり、時間をかけても解決しない問題が山積みになったりしてしまう。そのときに、ピンと気付いてもらって、新しい視点で考えてもらえるようにするのがパートナーとしてのコーチングだと思います。

今後の目標のようなものはありますか。

家族第一のポリシーがあるので、仕事をもっと軌道に乗せて、仕事も家族との時間もメリハリをつけて充実させていきたいですね。そして、夢は日本一のコピーライターですので、まずは地域ナンバーワン、熊本で一番のコピーライターを目指します。
日頃よく目にする広告は、肝心なことが書かれていなかったり、言う順番が違っていたり、まだまだ改善の余地が大きいです。こうすれば反応率がアップしますよ!お客さんの心が掴めますよ!ということを伝えて、「売り込み広告」を一掃します!
いずれは広告業界をひっくり返すくらいのユニークなプロジェクトで衝撃を与えたいなと思っています。

ポジブル・ワーズ
http://posibble-words.com/
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聞き上手のプロフェッショナル
クラクラ 編集部 (Who Cares/メディア)
「インタビューは、私たちなりの人への投資です。」

熊本でビジネスや地域活動に挑戦する人にスポットを当て、その生き方や取り組みへの想いを紹介します。熊本で頑張っている人を応援すること、その生き方に触発されて新たな挑戦をする人が増えていくこと、総じて熊本がもっと面白くなっていくことを目標にしています。
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