フォーブス長者番付2015<DJ編>

フォーブス「DJ長者番付2015」
データ引用元:Forbes “The World’s Highest-Paid DJs: Electronic Cash Kings 2015”

8月24日、フォーブスが2015年版のDJ長者番付に関する記事を発表しました。トップ10の合計額が274億円にもなりますが、このトップ10の稼ぎから「EDMマーケットが飽和状態に近づきつつある」と分析しているようです。記事によると、今年の274億円は2012年(116億円)の2倍以上になるようですが、その増加率は「2012年から2013年で108%」、「2013年から2014年で11%」、「2014年から2015年で2.5%」と鈍化してきているということです。

日本では今月のシルバーウィークの時期に東京お台場で大型の音楽フェスがありますね。
ULTRA JAPAN
今年は3日間の開催で、90,000人の動員予定とのこと。
ウルトラなどは映像がYouTubeに公開されていたりするので、EDMのフェスがどんなものかご興味がある方は検索してみてください。作業用のBGMとしても良いかもしれません。

現代に求められるDJ力


スマホやソーシャルメディアの普及で情報が溢れる時代という言葉を耳にします。その根拠としてよく使われているデータが総務省の「平成23年版情報通信白書」です。この白書で「情報流通量の推移」というデータが出ています。グラフにすると次のようになります。

総務省「平成23年版 情報通信白書」
データ引用元:総務省「平成23年版 情報通信白書」

平成13年を基準にした流通情報量と消費情報量の推移です。流通量は9年間で2倍近くになっていますが、消費量はそれほど変わらず、その需給ギャップは広がっています。そもそも平成13年の時点でも、「流通情報量 3.83×10²¹ビット」に対して「消費情報量 2.63×10¹⁷ビット」とゼロが4つほど違います。それが平成21年のデータでは「流通情報量 7.61×10²¹ビット」、「消費情報量 2.87×10¹⁷ビット」となっています。そこから「26,500倍」という数字を出して、情報が溢れているというような話の根拠の一つにされています。

気になるのは、これが今から6年ほど前のデータということです。当時はまだそれほどスマホが普及している時代ではなかったように記憶しています。日本でiPhoneが発売されたのが平成20年7月11日です。平成21年というと、6月に「iPhone3GS」が発売された年です。スマホ普及率が高まってくるのは、その翌年の平成22年6月の「iPhone4」の発売あたりからではないでしょうか。

そしてツイッターやフェイスブックに代表されるソーシャルメディアの広がりもまだまだの時代です。公益社団法人日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会さんの記事で「ソーシャルメディアユーザー調査2013」というインターネット調査の結果が紹介してあります。平成22年の調査では、フェイスブックを「現在利用している人」が16.3%だったのに対して、フェイスブックを「知らない人」が27.7%という結果が出ています。ツイッターは平成22年の調査ですでに62.9%が「現在利用している」と答えています。平成22年はツイッターをテーマにしたドラマ『素直になれなくて』が登場した年ということからも、このあたりがツイッターのブレイク時期とみることができるでしょう。

その前の時期にあたる平成21年までの白書の数字は、スマホやソーシャルメディアがあまり普及していない時代のデータということになります。普及していない時代でこれだけ需給ギャップがあるのなら、普及した近年のデータはどうなっているのでしょうか。

そんな情報が溢れる時代に人気を集めているのが、まとめサイトやキュレーションサイトです。

「素材を加工編集して新しい価値として提供する。」

この人気サイトの特徴は、DJの仕事そのものではないでしょうか。

新しいアイデアとは


新しいアイデアは、もともとあるアイデアの新しい組み合わせがほとんどで、全く新しいものは少ないと言われます。あのスティーブ・ジョブズさん率いるアップルも、既存の技術の組み合わせで新しいもの(iPhone)を生み出しました。そういった意味では、スティーブ・ジョブズさんは最高のDJ力の持ち主だったのかもしれません。

新しいアイデアを真面目に考えると、ついつい無から有を作り出そうとしてしまいます。もしその思考で行き詰まったときは、今回ご紹介したトップDJの高額な報酬を思い出し、DJ力という視点から考えてみてはいかがでしょうか。