「サードプレイス」人生を豊かにする居場所

サードプレイス
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サードプレイスとは


  サードプレイスは生活上必須の2つ場所以外の場所

サードプレイスという言葉をご存知でしょうか。

サードプレイスは、アメリカの都市社会学者レイ・オールデンバーグ(Ray Oldenburg)さんが1989年の著書「The Great Good Place」で提唱した概念です。

生活上、欠かせない2つの場所(ファーストプレイス(家)セカンドプレイス(職場、学校))以外の、居心地の良い場所をサードプレイスと呼びました。

  サードプレイスの特徴

サードプレイスは以下のような場所です。

・ 人が集まることによってコミュニケーションが生まれる場所

・ 日常から離れてくつろげる場所

・ 地域の活動拠点として機能する場所

サードプレイスの例として、カフェ、バー、本屋、床屋などが挙げられます。

言うなれば、「行きつけの店」です。
そこに行けば、顔なじみのスタッフや常連客がいてコミュニケーションが生まれるような場所を指します。

  サードプレイスを持つ人、持つ都市

マーケティング会社の調査では、「サードプレイスを思いつきますか?」という質問に「Yes」と答えた人のほうが、精神的にゆとりを持って生活をしているという結果が出たそうです。そして、このサードプレイスの充実が、都市の魅力を左右するとも報告しています。

子どもにとってのサードプレイス


  子どもにこそ、サードプレイスが必要

サードプレイスは大人だけが持つものではありません。

大人ほど選択肢がなく、狭い世界に生きる子どもにこそ、サードプレイスは重要な意味を持ちます。

□ 良い子ほど親に相談しない

心理カウンセラーなどが指摘するには、子どもが何か悩みを持ったとき、「良い子ほど、親には相談しない」そうです。

なぜなら、親に心配をかけたくないからです。そして誰にも相談できずに、一人で抱え込んでしまう子どもが少なくないそうです。

  子どもにとってのサードプレイスの例

□ 親はファーストプレイス、学校の先生はセカンドプレイス

サードプレイスは、ファーストプレイス(親)、セカンドプレイス(学校の先生)以外の、別の選択肢を与えることができます。

ここで力を発揮するサードプレイスは、「親以外の相談できる大人と接点を持てる場所」、そして、「学校以外で仲間が作れる場所」です。

□ 相談できる大人と接点を持てる場所

例えば、塾や習い事の先生、近年少なくなっていますが、近所の駄菓子屋のおばちゃんなども、親以外の大人として重要な存在です。文科省など公的機関が設置する相談窓口もサードプレイスを提供していると言えるでしょう。親以外の大人という意味では、場合によっては親戚でも、親に相談しづらいことを話せることがあるようです。

□ 学校以外で仲間を作れる場所

学校以外で仲間が作れる場所も、サードプレイスとして機能することがあります。例えば、学校の部活よりも地域のクラブのほうが、学校の人間関係に縛られないので、学校での悩みを相談できる友人ができるかもしれません。

夏休み終了間際の8月25日、鎌倉市図書館のツイートが話題になっていました。この図書館も、家と学校以外の場所で、本を通して様々な考えに触れられるなど、サードプレイスの役割を担う場所と言えると思います。

インドの婚活とサードプレイス


  インドの婚活事情

インドで結婚は、カーストやホロスコープなどが重視され、親の決めた相手とのお見合いで決まることが一般的なこととなっています。

近年は都市部中心に恋愛結婚も許されるようになってきているようですが、一昔前までは相手と結婚式の日に初めて会うということも珍しくなかったようです。

そんな事情の中でも、ソーシャルメディアなどの影響があり、親には秘密で彼氏・彼女のいる若者が以前より多くなってきているそうです。

  サードプレイスに助けを求めて恋愛結婚を成就させる

そんなインドの若者たちが、どうやって親に恋愛結婚を認めさせるかという話を聞いたことがあります。

① まず、彼らは理解のある親戚に相談し、協力者になってもらいます。

② 協力者である親戚は「良い結婚相手を知っている」と、若者の親にお見合いの提案をします。

③ そして、その彼氏(または彼女)を、「お見合い相手として」、連れていきます。

④ あとは、そこで二人は初対面のフリをして、通常通りのお見合いを経て結婚するのです。

サードプレイスを持たない専業主婦は要注意


  「ファーストプレイス」と「セカンドプレイス」が一体化しがち

専業主婦の方にとってのセカンドプレイスは、家事や子育てをする場と考えることができます。

その活動の中心は家になり、「ファーストプレイスとセカンドプレイスが一体化している」と言えます。そうなると、外部との接点を持つ機会が非常に少なくなり、悩みやストレスを一人で抱え込みやすくなってしまいます。

  子育てのサードプレイス

子育てなどでは、実家がサードプレイスとして大きな助けになることがあります。

専業主婦で育児ノイローゼ気味だった友人は、実家のお母さんに子ども預けて、「小さい子を持つ母親」という日常の役割から少し開放されることで立ち直りました。

家にこもりがちな方の場合、パート習い事ボランティア活動など、自身にあった居心地の良い場所を、家の外に見つけることが大切になってきます。

サードプレイスを持っていますか


ファーストプレイス(家)とセカンドプレイス(職場)を往復するだけの毎日で、精神的ゆとりを失っているときはありませんか。

サードプレイスは、コミュニケーションが取れ情報に触れられ日常の役割から解放されてリフレッシュできる、第三の居場所です。

「Cluster × Cluster」では、熊本のサードプレイスも紹介していきたいと思っています。